関西的日常

駄文エヴァFF書きの日常
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あるDEの経験談
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    一人のダークエルフの女性がいた。
    見た目は若く、外見からは歳をうかがい知る事はできないが人間に換算するとかなりの年月を経ているのか、Wiiスポーツに身を投じるその機敏さからも見て取れる。

    「おばあちゃんおばあちゃん!」

    見ると歳の頃は人間に直すと5〜6歳くらいであろうか。
    小さなダークエルフの娘がソファーの横から身を半ば乗り出すかのようにして、ダークエルフの女性に話しかけてくる。

    「ん?どうした?」
    「おばあちゃん、何かお話してよお〜。おばあちゃんばかりWiiスポやってて、私見るの飽きちゃったよー、ぶー」

    膨れっ面の顔を見せる娘に対し、 「しかたないねえ・・・」 とタオルで首筋を拭いながら女性はWiiの電源を消した後にこう述べた。

    「少し待ってておくれでないかい、こうも暑くちゃ話をする気も失せるわな。 とりあえずシャワーを浴びさせておくれよ・・・、いいかい?」

    暑いのはおばあちゃんがWiiスポやってたからじゃん・・・と、娘はいいそうになってしまったが、ここでそんな事を言ってお話が聞けなくなってしまうのはあまりにも馬鹿らしい。
    娘は女性がシャワーを浴び終わるまでソファーに座って待つ事にした。

    「ん?お前もくるかい。一緒にシャワー浴びると気持ちいいよ」
    「やだよ〜、おばあちゃんと入ると長いもん」

    ・・・案の定、女性はそのままシャワーに行ったっきり1時間半は戻らなかった。



    「あれは私がまだ駆け出しの頃だったかねえ・・・。
    あるとき偶然に忍び込んだ洞窟が、ゴブリンの住みかだったらしくあちらこちらゴブリンの山さ。
    一匹二匹だったら何とかなるけど、ここまでの人数は勝てそうにない。引き返そうとぐるりと背を向けて出口に向かおうとした時、ゴブリンに見つかっちゃったんだよ。 早かったねえ・・・、あっという間に囲まれてしまって大乱闘の始まりさ」

    とうとうと話す、ダークエルフの女性の言葉に耳を傾ける娘。

    「おばあちゃん、それから?」
    「ああ、そこからがお笑い草さ。 ゴブリンの一人が弓を持ってて私に向けて売ってきたはいいけど、間違えてその弓矢が仲間のゴブリンに当たっちゃったんだよ。
    そうしたらその弓矢に当たったゴブリンが怒ったのか、その弓を持ってるゴブリンに襲いかかり始めてね。襲われたゴブリンも反撃をそのゴブリンにし始めて、私は蚊帳の外さ。 あいつら仲間割れしちゃったんだよ。
    結局、死体の山になったゴブリン共の装備を剥ぎ取って、一儲けしたのだけどね」

    そこまで話し終えて一呼吸した女性だったが、自分が安楽椅子に座っている横にいる娘を見ると、何かを考えているようだった。

    「どうしたんだい? 妙な顔をして・・・」
    「・・・おばあちゃん、オチは?」
    「ん?オチなんかないよ。 変な事を言うねえこの子は」
    「へ、へええ・・・。 そうなんだ」

    娘は何か腑に落ちない様子であった様に見えたが、女性は気にせず違う話をし始めた。

    「街に向かおうと道を歩いてたら追いはぎに襲われちゃってね。 
    「金か命、どちらかを差し出せ」 とか、生意気な事言うんで一戦交えたら意外と強いんだよ・・・。 
    HPも少なくなるんで、走り回って逃げてたら偶然そこに街を警備する守備兵が通りかかってね、私に助太刀してくれたんだよ」

    またもや、とうとうと話すダークエルフの言葉に耳を傾ける娘。

    「・・・おばあちゃん、それからそれから?」
    「ああ、やっぱり街を警備する守備兵は強いんだよ。瞬く間に追いはぎをやっつけちゃってねえ・・・。だけど」

    「だけど?」
    「その守備兵の奴、遺体となった追いはぎから武器防具一式とお金を奪い取るとそのままどこかに消えちゃったんだよ。 
    政治の腐敗が叫ばれてるけど、末端の役人までに、あんな事を堂々とされると厳しいものがあるやね」

    タハハと笑いつつダークエルフの女性は娘に顔を向けると、なぜか娘はまたもや考えている様に見えた。

    「ん、どうしたんだい」
    「・・・だから」
    「ん?」
    「・・・だから、おばあちゃんオチは?」

    へ?オチ?と驚きの顔をする女性に対し、娘はどうも納得がいかないでいた。

    「だっておかしいじゃん!おばあちゃん今まで私にお話してくれた事は幾度と無くあるけど、絶対オチつけてたよ! どしたのおばあちゃん!? どっか調子わるいの?」
    「あれはね、私が一仕事終えて丘の上で昼食でも食べようとしてた時だよ」
    「無視かよっ!」

    安楽椅子の横でギリギリと歯軋りをしつつ地団太を踏む娘を横目に、女性は話し続けた。

    「持ち物の中に、野党の砦をあさった時に手に入れたリンゴと鹿肉があったのさ。
    丘の頂上で食べようと座って、袋の中からリンゴを取り出したときに手が滑っちゃってねえ・・・。
    小高い丘の頂上だったからリンゴはごろごろごろ〜って転がって下におちちゃうんだ。
    「こらやばい」 って思ってリンゴを追いかけていったら・・・」

    女性の話を聞きつつ、娘は一つの疑心が生まれていた。
    それは、先にも女性に質問したように彼女の話が妙にスマートすぎるのだ。
    いつもの彼女の話なら絶対最後にオチをつけてくるのが定石で、こんな普通に話す事自体がおかしいのに。

    「リンゴを追いかけていくと、丘の下になぜか守備兵がいてねえ・・・。
    足元にリンゴがぶつかったのが気に入らなかったのか、私に向かって刀を抜いて襲い掛かってくるんだよ。
    こっちはまだまだ守備兵なんかに勝てるような経験は積んでないし、てんやわんやで逃げ回っているとその守備兵が乗っていた馬が木に結わえてあったのが目に留ってね。背に腹は代えられないと、馬に飛び乗るとそのままその場を離れたのさ。 まあ、その日から私も晴れて馬持ちになれたのだけどね」

    そこまで話すと、女性はふと娘の方に目を向けた。
    すると娘は何を思ったか女性の目をじっと見つめてくる。

    「おばあちゃんさ・・・、一つ聞いていい?」
    「ん?なんだい」

    「そのお話って、本当におばあちゃんが体験した事なの?」

    娘がこの様な事を聞いた訳は、一番最後の女性の話。
    馬の存在は知っているが、このアデンの地で実物を見た事が今まで一度もない。
    移動する手段ならストライダーが常套なはず。

    「あはは、何言ってるんだい。 全部私が体験した事だよ」
    「あ、ああ・・・、だよね。ごめんね、おばあちゃん変な話聞いたりして」
    「いや、本当凄いねシロディールの世界は。 オブリビオンってゲームはただものじゃないよ」


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
    一瞬の間。


    「はああああ?! おばあちゃんそれどういう事?今の全てゲームの話?」
    「そうだよ、凄い自由度が高いゲームでねえ・・。 お前もやってみるかい?」
    「おばあちゃん、私そんなゲームの中の話を聞きたいんじゃないのっ!おばあちゃんが血盟の人と過ごした時の話とか」
    「そりゃ無理だよ」

    きっぱりと否定の言葉を言う女性に対し、娘は目を白黒させる。

    「な、なんで無理なの?」
    「これ書いてる作者の奴自体が最近あんまりリネやってないのに、言えって方が無理があるわね」
    「うわ、ぶっちゃけすぎだよおばあちゃん!」


    結局オチがあって良かったのか悪かったのか・・。
    まあ、よくも悪くもいつものお婆ちゃんだったんだな、と再確認した娘だった。



    「仕方ないねえ・・・。 私が駆け出しの時に4匹のマムルに囲まれたときの話をしようか」
    「おばあちゃん、それ風来のシレンだからっ!」
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    あるDEの召還した竜
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      O月X日。
      今日はお婆ちゃんから縦笛をもらった。
      お婆ちゃんが言うには、なんでもこの笛を上手に吹けると竜の子供が出て来るらしい。

      「…いいかい、よく見てるんだよ」

      お婆ちゃんはそう言うと、目をつむり息をスゥ…と吸い込むと縦笛に息を吹き込んだ。


      『ピョ〜〜〜』


      その音の根が乾かないうちに、笛を吹くおばあちゃんの真横、何も無い空間が突然歪んだかと思うと、まばゆい光が辺りを包む。
      アタシは眩しくて、思わず目をそらしちゃったのだけどその瞬間、子犬くらいの大きさの子供の竜がおばあちゃんの横にいた。

      「いや〜〜〜ん!か、可愛いっ!」

      アタシは思わずその竜の子供に駆け寄り、まじかで見ようとしたのだけど、お婆ちゃんが目の前に遮ってしまいまともに見る事ができない。

      「なんだよ〜お婆ちゃん!見せてよ〜」
      「何言ってるんだい。これは私が召還したんだから、すぐ消しちゃうよ」

      おばあちゃんはそう言うなり、もう一度笛を吹く。
      途端、その小さな竜はかき消されるかのようにいなくなってしまった。

      「ぶ〜、お婆ちゃんの意地悪…」
      「私が召還した竜を可愛がるよりも、ちゃんと自分で召還しな。ほい、やってごらんよ」


      アタシはお婆ちゃんからその縦笛を受け取ると、すぅ…と息を吸い込むと息を送り込んだ。


      『ピ〜〜〜〜』


      ……………………………………………。。

      ………………………………。

      ……あれ?


      出てこない。
      アタシはもう一度、その縦笛に息を送り込ませたが、結果は同じ。
      縦笛の音は鳴るけど、さっきお婆ちゃんが召還したような竜なんかちっとも現れなかった。

      「ぶううううううぅ! お婆ちゃんこれ不良品!さっきの竜なんか全然でてこないじゃんかー!」

      悔しくて地団駄を踏むアタシに、お婆ちゃんは苦笑い。
      アタシはすぐにでも竜を召還して皆に自慢してやろうと思ってたのに。

      「たぶん、「ラ」の穴が上手に指で塞ぐ事が出来てないんじゃないのかい?まだおまえは皆に比べて指が小さいから。   …これでやってごらん」


      『プ〜〜〜〜』


      「…………………………。」
      「も〜〜〜〜〜っ!!やっぱり出てこないいいいいっ!」


      癇癪を起こすアタシを見て、ディラン・マッケイばりに肩をすくめながらお婆ちゃんは 「こりゃ根本的な所から変えないといけないみたいだねえ…」 と呟いた。



      次の日から、猛特訓が始まった。

      「いいかい、あの音を出すには送り込む息の強さが必要なんだよ。とりあえず腹筋200回」
      「え〜、お婆ちゃん面倒だよ〜」
      「甘ったれるんじゃないっ!」

      お婆ちゃんの声に驚くアタシ。
      いつもにへらにへらとしているだらしない顔からは想像する事が出来ないくらいの声の大きさに、アタシはお婆ちゃんの本気を知った。

      「…うん、わかった。やるよアタシ」
      「ほう、いい心がけだ。それともう一つ…」
      「ん、なあに?」
      「これからは私の事をコーチって呼びな。 どうも 「お婆ちゃん」 じゃ勝手が悪いね」



      それらの特訓は過酷だった。
      今から思うと、コーチが私に課した練習は、傍から見ても常軌を逸してたかもしれない。


      「なんだいもうバテたのかい!まだ50mダッシュは10本ものこってるじゃないか!」
      「…やりますコーチ!アタシ頑張ります!」


      「ほら声を挙げな!声を出さないとベンチプレスってのは上がらないように出来てるんだよ!自分のリミッターを外すんだ!」
      「ふううう…、ぬううううううう!!」


      「一枚づつ抜くなんて安全対策もいいところだ!常に2枚抜きを考えな!」

      「なんだい!そんなデンプシーで相手が倒れると思ってるのかい!下半身を安定させるのと、自分の中に一本線が入ってると思うんだよ。その線が崩れないように!」

      「考えるんじゃないんだよ!感じるんだ!」

      「18段飛んで満足してるんじゃないよ!ここからがモンスターBOXの怖さだ」



      ……………………………………………。。

      ………………………………。

      ……………………。



      「…そろそろ良い頃合かもしれないねえ」

      半年程たったある日、腕立てをしているアタシの背中に座っているコーチがポツリとつぶやいた。

      「え、コーチそれって…」

      コーチはアタシの背中から腰を上げると、懐から縦笛を取り出した。
      間違いない。そこにあるのは半年前、アタシが吹いて召還する事が出来なかったあの縦笛。

      「ほら、今のお前なら召還できるだろ」

      コーチから渡された縦笛。
      アタシはおそるおそる先端部に口をつけ、目をつむり、すぅ…と息を吸い込む。


      目をつむりながら、アタシはこの半年の間の事を思い返していた。


      50mダッシュを毎日50本走りこみ

      デンプシーロールの精度を挙げる為、幾度と無くボクシングジムの門をたたき

      ストラックアウトでは、最終的には一度に3枚まで抜く事に成功した。



      『ピョ〜〜〜〜』


      ………………………………………。

      ………………………………。


      その縦笛に息を送り込んだ瞬間、アタシの横の空間がぐにゃりと歪んだかの様に見えた。そして、まばゆい光が辺りを包む。
      光が消え去った後にはあの夢にまで見た竜の子供が、ちょこんと愛くるしい目をアタシに向けていた。


      「やったあ!コーチ、アタシやったよ!!」
      「おめでとう、ついにやりやがったじゃねえかこんちくしょう!あはははははは!」



      一つの目標を信じて歩んでいけば、夢は叶う。
      アタシは今日まで、コーチについてきて本当に良かったと思った。


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      あるDEの相談事・・・
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        最近、何かとお婆ちゃんの様子が慌しい。
        昨日も一昨日も、何人かの人がうちにやって来てはお婆ちゃんとお話してる。
        今日も、お昼ご飯の最中にも関わらずやってきた。

        「なんだいアンタら、人が食事をしてるって言うのに騒がしいねえ」
        「申し訳ない。だが、解っておいででしょう。事は血盟の今後に関わるのですぞ」

        私には話してるお婆ちゃんの顔が別人の様に見える。
        いつもはのんびりとしてるのに、ここ数日ここにやってくる人と話す時はいつもこんな顔だ。

        「お、お婆ちゃん私向こうに行くね」

        とりあえず私は食卓に並べてあった皿の中にあるスースーの角煮と、オルマフムの唐揚げを小皿に分けるとパンと一緒に別室に運んでいった。

        「子供さんに悪い事をしましたな」
        「悪いと思ってるなら、来ないでおくれでないかい。私だってまだ十分に食べてないんだ」




        ・・・ん?

        気づくと窓から見える空の色がしらじらと・・・。

        いつの間にか寝ちゃってたんだ、私。

        まるで頭の中を薄い霧がかかったかのようなはっきりとしない意識の中、十分に開かない両目をこしこしと擦る。
        気づくとリビングの方が騒がしい。 まだあの人達、お婆ちゃんと話してるみたいだ。


        抜き足、差し足・・・、そろそろと話をしている部屋へ小皿とフォークを持って近寄っていく。
        近づくにつれ、段々とその声が大きくなっていった。


        「・・・してもお分かりになられないのですか、私達はあなたの力が必要なのですぞ」
        「くどいね、何度言わせれば気が済むんだい・・・。私はもう一線を引いたんだよ。それ以前にクランの事は当事者で解決するのがスジだろうが」


        お婆ちゃん、凄く怒ってる・・・。


        「それがままならないから、こうしてあなたに直接お願いしているのです・・・。 もう一度お願いします、ぜひとも血盟に復帰して皆の指針となって下され」


        え?

        血盟に復帰?

        お婆ちゃん、血盟に戻っちゃうの・・・?


        「しつこいね、もうその話は聞き飽きたよ」
        「ですが・・・」
        「今日の所は引き取っておくれよ。小さな譲様が起きた事だしね・・・、入っておいで」

        こっちの方を見るお婆ちゃん。 ばれてたんだ、私が起きてた事。
        おっかなびっくりだったけど、私は言われるままにお婆ちゃんの座っている椅子の横まで歩いていった。



        あの人達が家を後にした時、お婆ちゃんはリビングで私と一緒に座りながら私に言った。

        「悪かったね、ここ最近の事は謝るよ」

        私に対して、深々と礼をするお婆ちゃん。
        こんな神妙なお婆ちゃん始めて見る。・・・なんだか妙に気持ち悪い。

        「内容はさっき聞いてた通り。あいつら自分らでどうにも出来なくなったから私に言ってくるのさ、情けないったらありゃしない」
        「お婆ちゃん・・・」
        「ん?」
        「お婆ちゃん、血盟に戻るの?」
        「あはは、ないない!今更私が戻ったからと言って何が出来ようかね」

        大きな口を開けて、お婆ちゃんは笑いつつ言った。
        ・・・良かった、いつものお婆ちゃんだ。


        それからお婆ちゃんは私に話してくれた。

        何でも、この世界には王様よりもえらい人がいるって事。

        そのえらい人が、私達の住むこの世界を管理している事。

        そのえらい人が、同盟・・・? っていう皆の寄り集まりをバラバラにしてしまうって事。

        それに関して、今までの不満が出たのかその寄り集まりの仲が段々悪くなっていってるって事。


        「元々、その同盟は私とある血盟主が始めに作ったんだよ。 だけど、あれよあれよ言う間に大きくなっていってね・・・、楽しかったよ。 レイドなんかもそいつらだけで倒しに行ったりねえ」
        「え、お婆ちゃんレイド倒したの?」
        「ふふ、あんなもんちょちょいのちょいさ」

        私を見るお婆ちゃんの目が細くなる。
        何か昔の事を思い出しているのだろうか。

        「だけど、何でそのえらい人はバラバラにしちゃうの?」
        「・・・さあねえ、何でだろうね。 ・・・まあ、怖いのだろうね」
        「何が?」
        「反乱されるのが怖いのさ、偉い人は。 こうやって皆がどんどんくっついていって、いつか自分達の思うようにならなくなるのが」
        「ふ〜ん、でもそうしたらそのえらい人ってのも大した事無いね」
        「ん?」
        「本当に偉い人なら、反乱される事なんかもないものね」
        「ああ、そうさ。たいした事ないね」


        「本当さ・・・、たいした事無い話さ」

        お婆ちゃんは何かを確かめるように呟いていた。



        数日後。
        結局、寄り集まりは残ったものの、その中でいくつかの血盟がいなくなったらしい。
        人づてに聞いたお婆ちゃんは 「そら見ろ、いわんこっちゃない」 と大口を開けて笑っていた。


        だけど、私は知っている。お婆ちゃんが泣いていた事を。

        夜、私が水を飲もうと起きた時にお婆ちゃんが泣いていた事を。

        「馬鹿やろう・・・なんで・・・、なんで・・・っ」


        私は何も言う事が出来なかった。



        でも、次の日からお婆ちゃんはいつものだらしない人に戻ってた。
        だから、これは私だけの秘密となってしまった。

        今日もお婆ちゃんは、近所の公園でカバディをやっている。


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        続、DEの物語・・・
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          一人のダークエルフの女性がいた。
          見た目は若く、外見からは歳をうかがい知る事はできないが人間に換算するとかなりの年月を経ているのか、たまに地元の婦人会で行なわれるカバティの大会での動作からでも見てとれる。

          さて、そのダークエルフの女性にまたまた悩みができた。
          その女性には孫娘がいるのだが最近その孫娘が学校でいじめにあっているのか、毎日塞ぎ込んで帰ってくる事が多く、しかも女性に何も話さない事が余計に気を駆りだてた。

          だが、やはりここは祖母として娘の悩みに答えてやる事が務め。
          ある時意を決して、女性は学校から帰ってきた娘に悩みを問うた。


          「・・・皆がね」
          「ああ、皆がどうしたんだい?」
          「・・・皆がね、お前ははみ出し者だって」
          「・・・・・・」
          「お前はシーレンの力を借りた下僕だ、って・・・」


          下を向き、えぐっえぐっと泣きながらポツリポツリと答える娘に対し、女性は自らの種族に流れる忌まわしい血を呪わずにはいられなかった。
          神話と呼ばれる位の遥か昔、ヒューマンとの戦いに敗れた後、我らの種族は勝てる力を得るためにシーレンの 「黒魔法」 を使い、その過程でエルフと異なる道を歩む形となってしまった。


          だが女性は、あるがままの自分を受け入れていた。
          それは、ある意味自らの種族に課せられた使命だとも思っていた。


          しかし、目の前の娘に流れる血に課せられた使命は、まだあまりにも重すぎる。
          ダークエルフの宿命を背負うには、まだ年端も行かないだけに余計に可愛そうに思えて仕方なかったのだ。


          「・・・顔をお上げ。婆ちゃんが良いお話をしてあげよう」

          娘に対し、膝を折りつつ中腰になり目線を合わせ、微笑みをたたえた顔で見つめる女性。
          泣き顔を見せつつ不安そうな娘をよそに、女性は呟くように話し始めた。

          「実はね、婆ちゃんもお前と同じような目にあった事があるんだよ」
          「え、お婆ちゃんも?」
          「ああ、そうさ。あの時は酷くてねえ・・・」



          「私の時はまだ学校と言う物が無くてねえ・・・、皆で聖堂に寄り集まって年長の者に話を聞いて、ワラ半紙に書き留める毎日だったんだよ。

          だけど、その時の集まりの中にダークエルフは私だけ。
          種族の歴史もあった上に皆から好奇の目で見られて、次第に輪の中に入れなくなってしまったのさ。

          輪の中に入れなくなった次はどうなると思う?
          その次は、排除に周るんだよ。私はいつも机の中に帳面や本を入れていたのだけど、その場所に紙切れを入れられてねえ・・・。
          その紙切れを見ると、「ダークエルフは敵!」 だの 「お前なんかあっち行け」 だの、まあ色々書かれてたものさ」


          昔を思いだしながら話しているのだろうか、遠い目をしながら物語をつむぐ女性を前に、余計不安そうな顔を表に出す娘。


          「・・・おばあちゃん、それが毎日なの?」
          「ああそうさ。私は自分の血がどの様なものかは知っていたから今更驚きはしなかったのだけど、それが毎日続くとねえ・・・。
          私みたいな心を持っていても段々と凹んでくる。 ドワでも呼んで板金でもしてもらおうか・・・ってな気分になってくる訳さね」

          娘を見つつ、女性はウフフと微笑んだ。
          つられて娘も笑みがこぼれてくる。

          「だけどね、ある時」
          「ある時・・・って何? 何かあったのおばあちゃん」

          「朝、聖堂に行っていつものように机に座ったのさ。
          で、机の中を探ると何枚もの紙の切れ端が入ってる。 「またか・・・」 って思ってそれを捨てようと思ったときに一枚の紙が目に入ったんだよ」



          『 がんばって 』



          「誰がその言葉を書いたか解らない。
          ・・・だけどね、嬉しいじゃないか。 排除に周ろうとする奴らの中にも、私に対してこんな言葉を言ってくれる人がいたんだよ。
          それからだねえ・・・、私はこの言葉が好きになったし机の中に紙切れが入っていても気にならなくなったのさ」



          娘はショックを受けていた。
          いつも御気楽に見える祖母が私くらいの時にこんな目にあっていたなんて。
          それ以前に自分自身が受けていた事など、ある意味馬鹿馬鹿しくなってしまっていたのだ。

          種族間を巡る争いは絶える事はないだろう。
          だがしかし、その種族の間にも分かり合える人達がいる事は間違いない。

          そして何時の日か、皆が手を取り合って暮らせる日が来るのではないか?
          そう思えて仕方なかったのだ。


          涙を拭きつつ、思考の渦に巻き込まれそうな娘を見るダークエルフの女性。
          その娘の姿を目の前に、女性は一言付け加えた。





          「まあ、でも結局 「でもさ、おばあちゃん」


          ・・・ん?
          いきなり話の腰を折られて少々戸惑うダークエルフの女性。
          これからオチがあるのに何だいこの娘は・・・、と言いたげな顔ぶりにも見えるが気のせいか。



          「でもさ、おばあちゃん。かばってくれるつもりなら、わざわざ紙切れに書くなんかせずに直接言ってくれた方が嬉しいのにね」
          「・・・・・・へ?」
          「ぶー、だってそうじゃん。結局その 『がんばって』 って書いたその人も、自分が可愛いからそんな手を使ったんだろうね。
          直接言って、おばあちゃんと同じような目に合いたくないからだと思うんだ、うん」

          娘が言うか早いか、みるみるうちに顔の血の気が引いてくるのを感じる女性。
          傍では娘が首をかしげて 「?」 のマークを頭に出している。



          育て方間違っただろうかねえ・・・。
          まあ、その調子だったら学校でも大丈夫であろう・・・と、思ってしまうダークエルフの女性だった。
          | 関西 方麺 | リネージュ供▲リジFF | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) |ブログランキング・にほんブログ村へ
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          その後のDEの物語・・・
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            一人のダークエルフの女性がいた。
            見た目は若く、外見からは歳をうかがい知る事はできないが人間に換算するとかなりの年月を経ているのか、日常のちょっとした動きからも見て取れる。

            実は、このダークエルフの女性には最近悩みができた。
            その悩みとは、彼女の孫娘が少し前から口を聞いてくれなくなってしまったのだ。

            現に今、その彼女の目の前には孫娘がいて、フローティングアイの煮っころがしを食べているのだが、意図的にこちらを見ていない事がありありと見て取れる。 黙々と口を動かしているのだが、目線はずっと明後日の方向を見ているばかりなのだ。

            「…いったいどうしちまったんだろうね、この娘は。 婆ちゃん寂しいじゃないか」

            女性が落胆の言葉を漏らした瞬間、 娘がぼそりと言った。 目線は明後日の方向を向いたままだったが。


            「おばあちゃん、嘘つきなんだもん…」


            その言葉に女性は思わず苦笑いする。
            ああ、この間の話が少しばかり薬が効きすぎたのだな、と。
            確かに好奇心旺盛なこの娘に対して、あの話はちょっとばかし苦すぎたに違いない。

            「…悪かったね。そんなに怒っているとは婆ちゃん気づかなかったんだ。 お詫びに、今日はお話を一つしてあげよう」
            「…本当に?」
            「ああ、本当さ。 だからそのオルマフムの唐揚げ、早くお食べ」




            安楽椅子に身を預けるダークエルフの女性。
            その傍では孫娘が目をキラキラとさせながら、手すりから身を乗り出し、今か今かと待ち焦がれている様な雰囲気が見てとれる。


            「あれは胞子の海だったかね…。 その頃はもうクランにも入って、クランハントと称して皆で色々な所に行く事も多かったのだけど、まあそのときの話さね。

            初めて皆で行ったはいいが、思ったよりも敵が強くてね…。 慣れない場所で苦労しているのに加えて、後から後から湧いて来るかの様に出てくる敵に悪戦苦闘さ。

            ヒーラーのMPも段々尽きてきて、盟主が 「ここらにはオルフェンって言う強い奴がいるからそろそろ戻りましょうか」 って言うや否や、遠くに何か動いているのを仲間の一人が見つけたんだよ」


            暖炉の中の焚き木のパチパチと言う燃える音以外に何一つ物音のしない部屋の中、とうとうと話す女性に、不安げな顔を見せる娘。


            「おばあちゃん、それひょっとして…」

            「…ああそうさ。オルフェンだったんだよ。 今の姿と違って、当時は見上げるくらい大きくてねえ。
            雰囲気を皆が感じ取って、逃げ出すのに時間はかからなかったのだけど、そんな時に限って仲間の一人が落ちちゃったんだよ。

            ヤバイ、って思ったね。
            逃げ出すのは簡単だけど、それじゃ仲間を見殺しにする事になる。 まあ、今から思えば落ちたままの方が楽だったのだけど、その時はそんな事を思う暇も無かったのだろうねえ。

            …段々と相手の姿が大きくなってね。 「もうだめだ、死ぬ!」 って皆が思った時に、どこからともなく助けがやって来たんだよ」


            感極まったのか、ハンカチを取り出し、目頭に当てるダークエルフの女性。
            傍では娘がその女性の顔をじっと見ている。


            「身の丈が大きい人でねえ…。 あれはオーク族か何かだとはだと思うのだけど、何も言わすに私達の前に出てくれて戦ってくれるんだよ。
            これ幸い、と皆そこの場所から逃げ出してね。 集まる位置は決めていたから、後でそこの場所でおちあったのさ。

            で、助けられっぱなしでは余りには悪いのでね。
            盟主がwisで感謝の言葉を言おうって話になってwisを送ったはいいけど、その時にはもう相手は落ちてしまったのか、連絡が取れずじまいになっちゃったんだよ」


            「…おばあちゃん、仲間の人は?」
            「ん、ああ…、皆が落ち合った場所にちゃっかりといてさ、そいつ。 皆で 「お前のせいで〜!」 って泣き笑いだよ」



            ハンカチで目頭を押さえつつ話す女性を前に、娘は考えた。
            この世界は一人の力で成り立ってはいないのだと。

            確かにクランに入れば、そこで何か行動するという事が増えてくるだろう。
            だけどそれ以外のふれ合いがあるからこそ、楽しさがあるのだ。

            みも知らぬ人とのちょっとしたふれ合い。
            そこから、出会いが生まれ、そして新たな自分だけの話が出来てくる。

            …そう、私だけじゃないんだ、この世界は。




            目頭を押さえつつ、思考の渦に巻き込まれそうな娘を見るダークエルフの女性。
            その娘の姿を目の前に、女性は一言付け加えた。






            「まあ、結局そいつのセカンドだったんだけどね。 オーク族」
            「ええええええええ」
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            あるDEの物語…
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              一人のダークエルフの女性がいた。
              見た目は若く、外見からは歳をうかがい知る事はできないが人間に換算するとかなりの年月を経ているのか、安楽椅子に身を預けるその姿から見て取れる。

              「おばあちゃん、おばあちゃん!」

              見ると、年の頃は人間に直すと5〜6歳くらいであろうか。
              小さなダークエルフの娘が安楽椅子の手すりから顔を乗り出し、嬉しそうな顔を見せてくる。

              「ん、どうした?」
              「おばあちゃんおばあちゃん!何かお話してよぉー。ヒマなんだよぉー。ぶー」

              娘の仕草に思わず目を細め、微笑むダークエルフの女性。
              女性は再び安楽椅子に身を預けなおすと、目を閉じ、呟くかの様に話し始めた・・・。




              「あれは私がまだまだ駆け出しの頃だったかな・・・。
              ある時、パーティの解散がなぜかグルーディンでねえ。 あまりここまで来る事のなかった私はおっかなびっくりだったのさ。
              だって、途中に露営地にオルマフムがいるじゃないか。よくあそこで敵を引っ掛けて死んでしまう事が多くて・・・。

              どうしようかと露営地の近くでウロウロ右往左往。
              まだクランなんてものにも入って無かった時だったから途方に暮れちゃってねえ・・・、今日の所は諦めて落ちようかと思ってた時に

              「どうかされたのですか?」

              って聞いてくる人がいたんだよ。

              見ると、逞しそうなタンカー系の男の方でね。 
              情けない話ながら、訳を話すとその人が 「グル城村にいきますか?私も戻りますから、一緒にどうです?」 って言ってくださるんだよ。 今から思うと、そのタンカーの人もあまり良い装備をしてなかった様な気もするけど、とりあえず2人でパーティを組んでマフムを抜けようと駆け足で走っていったんだよ」



              暖炉の中の焚き木のパチパチと言う燃える音以外に何一つ物音のしない部屋の中、とつとつと話すダークエルフの女性に、不安げな顔を見せる娘。



              「考えて見ると道の真ん中を走ってれば引っ掛ける事はなかったんだけどね・・・。 結局、私がまたマフム引っ掛けちゃってトレイン状態さ。 そうしたら、タンカーの彼が前に出てくれて戦ってくれるんだよ。

              私も一緒に戦ったんだけど、彼がタゲられて死んじゃってね。 死んだ状態で、 「逃げて!早く!」 って彼が言うから、泣く泣くこっちも走って、なんとかマフムを撒いたんだよ。

              ・・・本当、申し訳なくてね。恐る恐る彼にwisして謝ったのさ。
              だってそうじゃないか。 せっかく申し出てくれたのにこんな事をしてしまって、何を言われても仕方ないとも思ってたんだよ。

              「大丈夫でしたか。無事に通れましたか?」
              「本当にごめんなさい、申し訳ないです・・・」
              「いや、私が言い出したことです、かまいませんよ。 それより」
              「はい」

              「もし貴方の経験も高くなって、いつか今日の貴方のように困っている方を見かけられたら助けてあげてくださいね。
              そう言う人が増えるともっとこの世界も楽しくなると思うんです、私」


              その言葉を聞くと益々申し訳なくてね・・・」




              「・・・おばあちゃん、その人とはどうなったの?」
              「ん、ああ・・・、それから何度か見かける事はあったんだけどあんまり話をする事はなくてね。 だけど風の噂にどこかの盟主になったそうだよ。 元々、盟主になるような器の人だったんだろうね」


              感慨深く話すダークエルフの女性を前に、娘は考えた。
              これから私はどんな冒険を歩んでいくのだろう、と。

              冒険をすると言う事は、並大抵の辛さではないだろう。
              世の中世知辛い事ばかり。 人と関わる上で陰口やPK、それだけに飽き足らず置き引きやなりすまし、今日もどこかで被害を遭っている人も間違いなくいる。

              だけど、そんな中でもほっとする様な事があるから、皆は今日も冒険に出れるのではなかろうか。

              そう、その小さなほっとする何か。
              ひょっとしたら皆はそれを求めに今日も冒険に出ているのかもしれない、と。



              思考の渦に巻き込まれそうな娘を微笑ましそうに見るダークエルフの女性。
              その娘の姿を目の前に、女性は一言付け加えた。






              「まあ、全部嘘なんだけどね」
              「嘘なのかよっ!!!」





              このFFはリネージュ兇噺世Εンラインゲームの中のゴースティン掲示板に私が書き込みしていたものでありんす。
              掲示板の書き込み期限が3ヶ月しか持たない事からこの度生き残っているものだけこちらに避難させる事にしました。
              結構色々書いていたのですけどねえ…
              | 関西 方麺 | リネージュ供▲リジFF | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) |ブログランキング・にほんブログ村へ
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